監察天使☆ネノ
「だから、君が解いてくれないかな。
……監察天使として。」


何か企んでいそうな含みをもった笑いをして魔王様は言った。


「ぅ…ですが、私はポンコツ天使ですから…」


慌てる私に渡す、たくさんの本。


「これで、勉強してくれたまえ、ははははは!!」


魔王様は『それから、』と続ける。


「これが、君の新しい財布…で、こっちが制服だ。」


「わざわざ…ありがとうございます。」


「じゃあな、頑張ってくれ。」


そう言って、魔王様は消えていった。


「ねのの言ってたのって本当だったんだ??」

「…えー、信じてなかったの??」

「…男なくして、頭がヤられたのかと思っててぇー。」


笑って言う羅菜ちゃん。


「酷いよー!!」











失ったものは取り戻せばいい。

魔王様は私の味方をしてくださってるんだから、頑張らなくちゃ!!
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