監察天使☆ネノ
「羅菜ちゃーん!!」


目覚めた羅菜ちゃんに抱きついて泣く、私。


「…!?ねの、王魔は!?」


あれから、私は羅菜ちゃんと瞬間移動で羅菜ちゃんの部屋に戻ってきた。


「……ぁ…のね、ネノね………───」







落ち着いて話せたのは、羅菜ちゃんが起きてから3時間後。


「明日、あいつを殴る!
月曜日から金曜日まで、ねのを思い出すまで殴り続けてやる!!」

「…もう、ダメなのかなぁ??」


弱気な私をデコピンして羅菜ちゃんは笑う。


「なーに、弱気な事を言ってんだよ??

王魔が好きなんだろ?」

「ぅん…好き。」

「だったら、頑張らなくちゃ!!

そんでもって、将来は魔界の王妃にならなくちゃ!」

「……!?」


こうして、私は明日から…レーチの心に訴えていく事になった。


「よし。
じゃー、さっそく明日は腹から殴っていこう。」

「〜!!羅菜ちゃん〜!!」


寂しいハズの私が、楽しくレーチ奪還を目指せるのは、羅菜ちゃんのおかげだね。
< 62 / 111 >

この作品をシェア

pagetop