監察天使☆ネノ
「アレン様ー!!」

「ネノ。」


学校が終わると、アレンの所へ行くのが日課となった。


「アレン様、今日の学校はどうでした?」

「楽しかったですよ。」


アレンは14歳。

ネノより少し大人だった。

しかし、ネノは名家の者と親から言われていたので丁寧な言葉で話す事を心がけていた。


「アレン様、この術はどうやって使うのですか!?」

「これはね、……」




ネノはアレンを頼っていた。


…頼り過ぎたのかもしれない。




裏切られた時の傷は大きかった。












幼すぎた。

だから、分からなかった。

アレンの心の変化や、態度の変わり方に…。
< 69 / 111 >

この作品をシェア

pagetop