監察天使☆ネノ
軽く触れた唇。

ネノは赤くなる。


「アレン様…ネノも…好きです。」













しかし、最初は「好き」と言ってくれて、キスもしてくれていたが、1ヶ月後には今までと同じになっていた。


ネノが、不安になっていた時、アレンは言った。


『ミーラが好きになった。』


──…と。









ミーラはネノと同じクラスの女の子。

ネノは、その事実をただ泣いて受け入れた。


術のせいだと知らずに。






婚約も破棄。


くる日もくる日も泣き、そして、吹っ切れた頃、2人が結婚したと聞いた。








婚約を決めた祖父には適当に自分のせいだと話して、アレンは責められる事はなかった。











ミーラの事は嫌いにならなかった。


…でも、4年経って、術を使ってアレンを手に入れた…と、ミーラが言ってきた。

その時から、ミーラを嫌いだと思いながらも、仲良くしようと頑張っていた。










少しして、ミーラが堕落し、堕天使となり姿を消してからは“ミーラ”の存在は忘れていた。
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