監察天使☆ネノ
第四章☆“好き”の呪文

ネノvsミーラ

朝、私はB組へ向かう。


「ちょっと、王魔!!
ツラ貸せ!!!!」


羅菜ちゃんは、私が行く前からさっそくやってるし。




…めちゃくちゃ、緊張。

ろくに話もできずに居たから、話し方を忘れちゃったみたい。


「…おはよう、レーチ。」

羅菜ちゃんに殴られたお腹を押さえてるレーチに話しかける。


「……。」

「っ…、羅菜ちゃん、行こ!!」


私は羅菜ちゃんの背中を押してクラスに戻る。


「ねの、挨拶だけでいいのかよ??」

「…ぅん。
今は…なんか、それしか言えなかった…。」


涙腺が緩み、視界がにじむ。


「ほらー、すぐ泣く!!」


羅菜ちゃんは私の方を向いて笑った。







挨拶、したよ??

レーチ、何も言ってくれなかった…。










挨拶を返してくれるなんて、期待してなかったけど、いざその場になると、やっぱり悲しい。
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