監察天使☆ネノ
「ネノは、友達だよ??」

「…調子良いこと言わないでよ!!」


そうだった。

ミーラちゃんは小さい頃から一族の血のせいで、男の子にチヤホヤされてて、女の子からは呆れた目で見られてて。

今は例え違くても、昔はそんなの望んでいなかったんだよね…?


「友達って言ったら、怜知が帰ってくると思った?

おあいにく様!!
もう、ネノの所なんか帰らない!

怜知ゎ…ぁたしの…」

「“モノ”じゃないよ。」


言いかけたミーラちゃんに私が続ける。


「もう、あんたに話してても通じないからいい!!」


そう言って、駆け出したミーラちゃん。


「…通じないのは、そっちでしょ。」


羅菜ちゃんが呆れた様に言う。


「…レーチもだけど…ミーラちゃんも心配になっちゃった…。」

「本当に、ねのは人が良すぎる…。」

「…良くないよ。」


感嘆を漏らす羅菜ちゃんに言った。



…だって、私だって…
ミーラちゃんの事、嫌な子って思ってたもん。









だから、どう接したらいいか分からずに、今までは黙ってばっかだった私。

でも、もう分かった。











ミーラちゃんは、友達。
< 75 / 111 >

この作品をシェア

pagetop