監察天使☆ネノ

それぞれの気持ち

トントン。

久しぶりの城をノックする。


「ネノです。」


私は落ち着いて言った。

前の男の人がまた出てくるかな??って思っていたけど、出てきたのは…


「アレン様…?」

「ネノ、ミーラが待っていたよ。」


周りを見渡しても、他の男の人の姿が見えない。

私は、レーチの部屋の前に案内された。


「ネノ…。」

「ミーラちゃん!!」


ミーラちゃんは、ため息をつく。


「ぁんたにゎ…負けた。

友達って言ってくれて、本当は嬉しかったのぉ…。」


恥ずかしそうに、目線を泳がせながらミーラちゃんは言った。


「…他の…男の人達は…??」


少し、言いにくかったけど私は聞いた。


「もう、いらないの…。
アレンだけでイイ。」


『あんたが、怜知“くん”じゃないと、嫌な様にねッ』
…と、ニヤニヤ笑って。






「だから、ぁたしゎ去るねぇ…。

神様に許してもらって…天使に戻って、やり直す…。」

「…うん。」


私の前を過ぎ、待っていたアレン様に腕を絡ませる。


「あ…。
怜知くん、そこにいるカラ…頑張ってねぇ…。

…ごめんね??」


振り替えって言うミーラちゃんに満面の笑みで答える。


「ミーラちゃんも…ね!!」


2人が出ていったのを確認して、レーチの部屋をノックする。


──…ガチャ。

返事のないドアを開けた。
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