監察天使☆ネノ
レーチと学校へ行く。

2人とも、ずっと黙ったままで。

握っていた手は、心なしか、いつもより強く。

















「羅菜ちゃん、私…帰るんだ…」


羅菜ちゃんにだけ、全てを話した。


「ねのは…それでイイの??」

「…仕方ないもん…。」


屋上に風が吹き、私たちの髪を揺らす。


「羅菜ちゃん…離れてても…ともだち…ね??」

「当たり前だろ??
ゥチらはずっと友達。」


羅菜ちゃんは泣く私を撫でて言った。

















「短い間でしたが、ありがとうございました。
みんな、大好きッ!」

「ねのちゃん…!!」

「オレら、ねのちゃんを忘れないよ!!」


帰りにみんなに挨拶をすると、全員、私が帰るのを残念がってくれた。

…ありがとう。

…ネノの友達になってくれて…。


「王子様が来たよ!!」


だれかが、言ってドアを見ると、レーチが立っていた。


「行ってきな、ねの。」


羅菜ちゃんに背中を押される。


「みんな、ばいばい!!」


私は力一杯笑った。
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