キャンディ

「なんでわざわざ言わなアカンのよ。どうせアンタらにも、すぐ連絡来るやん!」
いつもよりキツい口調で言い放つと、稚代子は将史を睨み付けた。

「そらそうやけど。キャンディは、三人で喜びたかったんや‥」
「なんなん!何かあったらキャンディ、キャンディって‥」
稚代?

将史も意味がわからないらしく、眉間にシワを寄せ口をポカンと開いた。
そんな彼の表情を見て、フッと鼻で笑うと、稚代子は真顔でこう言った。
「まさかアンタ‥キャンディの事好きとか言わんやんな?」


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