君はヴァンパイア
やっぱり…
マオの目、赤い。
不思議な色…
「もしも…自分の身近にいるヤツが豹変したらどう思う?」
「な、なに?いきなり?」
こういう質問は苦手だな…
と思っていると、
「どう思う?」
と、せかす言葉。
じっと私の目を見て返事を待つマオ。
どうって…
「どうも思わないよ?だってその人はその人でしょ?だから私は何も変わらない。」
ね?
と言ってマオの肩を叩いた。
「俺なら…軽蔑しちまうな…」
そう言ってマオは悲しそうに笑った。
ホント…どうしちゃったの?
「美雨…」
ギュッ…
「マ、マオ!?」
なに、なに、なに!?
何で私抱きしめられてんの!?
「マオ?どうしたの?」
心臓!!
私の心臓うるさいっ!!
ドキドキがバレちゃう…
「美雨…ゴメン。」