夏恋〜大好きな君へ〜


「手術…うまくいって、予定よりも回復が早くて、帰国してもいいって許可が下りたから、すぐに帰ってきたの」


それでも、三年くらい掛かっちゃったけど。


と付け加えて話す夏江ちゃんの身体を僕はゆっくり離した。


まだ、ここに彼女がいるのが信じられなくて

髪や、頬をぎこちなく撫でて、反対の空いてる手で夏江ちゃんの手を握りしめた。


「…本当に夏江ちゃん?」


「夏江だよ…爽司くん」



すると夏江ちゃんの顔が近づいてきて、僕の唇に夏江ちゃんの唇が添えられた。



「…あたし、頑張ったの。早く、爽司くんに合うために」





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