夏恋〜大好きな君へ〜
暫くすると誰かさんも要約、僕に乗ってる事を気づいたらしく、素早く起き上がった。
「あっ…ご、ごめんなさい!」
「いえ…こちらこそ。
上手く受け止められなくて…」
いや、全く気づかなかったんだけどね?
僕も起き上がり肘とかにくっついた石ころを掃った。
「あ、…血が……」
「…え?」
差し出されたのは何とも可愛いらしい水玉のハンカチ。
「だいじゅーぶっすよ。
洗えば綺麗になるし」
「駄目ですよ!洗っても血が止まるまでは…っ」
そう言って渡されたハンカチを渋々受け取り傷口に当てた。
思ってたより酷かったみたい。
じわじわとハンカチに染みていく。
「あの…すいません…。
何か大量に血が付いちゃって…洗って返すんで」
「そんなっお構いなく!
怪我させたのはこちらなので」
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