夏恋〜大好きな君へ〜
『爽にぃー お腹空いたから帰るー』
とツインズ二人は疲れたのか、川ん中で座って足をばたつかせてる。
気が付けばもう5時を回ろうとしていた。
そりゃ、ちびっ子たちはお腹空くわな。
「…そろそろ帰りましょうか。
春香ちゃんと春紀くんも疲れたみたいだし」
「そうだね。上まで一緒に行く?」
「いえっ!もうちょっとゆっくりしていくので…」
首と手をフルフルと横に降る仕草も可愛らしかった。
春紀と春香ちゃんは既に上がり上り始めていて、追い掛けるように「じゃ…」とその場を後にしようとした。
「…っあの」
僕は夏江ちゃんに呼び止められた。
駆け寄ってくる仕草も耳に髪をかける仕草も…
何をしていても可愛いと思ってしまう僕の目は可笑しいのかな?
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