夏恋〜大好きな君へ〜


――――――…


次の日の朝。


僕はいつもより早く起きた。


まだ6時だよ、6時。
いつもなら休日とか夏休みはもっと遅いのに。


多分…理由は一つしかないだろう。


「おや、爽司。早ちょーね。寝むれんかった?」


「違うよ。ただ何となく」


何となくじゃないけどね。


ただ―…


―ピンポンピンポン


『爽にぃー!おばあちゃん!おはようーっ』


…早くね?あいつら。
小学生ってこんなに早く起きるもんなの?


つーか、朝っぱらから来て迷惑だと思わないわけだ。


まーいっか。
ばあちゃんも満更でもなさそうだし。


僕は玄関に向かいツインズを中に入れた。





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