夏恋〜大好きな君へ〜
「例え、今が特別な存在じゃなくても出会えたことは必然。出会いを大事にしなさいね」
担任と似たような事を言ってるなー…て思ってると目があった。
「初めて好きになった子なんじゃろ?」
ニッコリと微笑むばあちゃん。
…お見通しなわけなんだね。
僕はばあちゃんに一言だけ言うと、既に食べ終わって二人でじゃれていたツインズに話しかけた。
まぁ…きっとまた連れていく羽目になるだろうし。
「…春紀、春香ちゃん。
少ししたらまた川にでも遊びに行くか?」
ツインズは一気に目が輝き始めて、息を揃えて大きく頷いた。
僕から誘うなんてめったにないことだから驚いてんだろうか。
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