夏恋〜大好きな君へ〜


そして、またやってきた川。


そして、また勢いよく川に飛び込むツインズ。


…朝から元気だな……。


僕は川に行く間際にツインズのお母さんから渡された冷たく冷やされたポカリを飲みながら日陰に座った。


「…冷た……」


ペットボトルを額に当てて目を閉じ、そのまま後ろに倒れた。


聞こえるのは蝉とツインズの声だけ。


時折、吹く風が気持ち良い。


そんな中、考えていたのは夏江ちゃんのことばかりだった。


別に約束した訳じゃないから来るかもわからないし


来る時間だって知らないからこうやってボー…としとかなきゃなんないんだよな…。


つーか来んのかな?


家の用事とかあるし来れるかわかんないよな。


今、何してるのかな。


考えれば考えるほど思ってることが出てきて呼ばれてることさえ気づかなかった。





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