夏恋〜大好きな君へ〜


何って…

宿題とかバイトとか?


というより、僕、夏休みは毎年地元にはいないよ。


って基に言うと「は?」って顔された。


「僕、夏休みはばあちゃん家行くから。それに、毎年来てくれるのを楽しみにしてくれてるから」


「ふーん。そうか。
せっかく爽司にピッタリの子紹介しようと思ったのに」


「…余計なお世話だよ」


―ゴンっ


痛って…

何だよ…つーか誰?


基も殴られたみたいで二人して見上げて見ると


そこには、さっきまで自分の青春時代を語っていた担任がいた。


「何すんだよっ!このジジィっ」


「あぁ?誰がジジィだ!
まだ若けーよ、35だぞ!
お前ら人の話くらい静かにきいとけよ!
俺の熱い恋をした青春時代を話してやったのにっ」





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