夏恋〜大好きな君へ〜


基が担任に突っ掛かり周りの皆はクスクス笑ってる。


流石、ムードメイカー。


つーか担任も勝手に話してきただけじゃん。


寝てる人とかもいたよ?


しばしの間、基と担任の言い合いを眺めてると担任は何やらまた話し出した。



「いいか、お前ら。
今こうやって騒いだりしてるけど、それはこの世に生を受けたから出来ることなんだぞ。

そして人に出会えたから笑って過ごせるんだ。

人と人が出会えることは奇跡だ。運命だと思え。


出会いを大切にするんだ」


担任の言葉に皆、耳を傾けた。


誰一人喋らず、先生の一言一言が胸に残るような気がした。





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