夏恋〜大好きな君へ〜
『――夏江姉見掛けたんだー―…』
もし、もし本当にそうなら
まだもしかしたらこの町にいるかもしれない。
僕は自分の知っているところは全て走り探し回った。
「…はぁ……はぁ…っ」
いないじゃんっ!!
片っ端から探したのに…いないって……。
やっぱりもう帰っちゃったのか?
夏江ちゃんの親戚の家もわからないし…。
とぼとぼとばあちゃん家に向かってると、
「あ、爽兄っ」
春香ちゃんに会った。
.