夏恋〜大好きな君へ〜
つーか、ほんとーに中一で恋人って早くない?
僕の中一時代なんか友達とゲームやったりはしゃいでた時代だよ。
時代も変わったよな…。
「…あっ」
ぼんやりと考えていると春香ちゃんは何かを思い出したかのように声を漏らした。
「爽兄!爽兄ー!
そう、大変なんだよっ!」
「何が」
「さっき夏江姉に会ったんだけど」
会ったと聞いた瞬間、僕は春香ちゃんに勢いよく問い詰めた。
「会った!?夏江に?!
いつ、どこで!!」
「さ、さっき…巧と歩いてるときにす、擦れ違って…どこ行くの?って聞いたら…お、思い出の場所に…」
「だから、どこだよっっ!」
「わかんない…“思い出の場所”しか言ってない」
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