待っていたの
そして、白夜に案内されて彩の部屋になる部屋に歩いて行く。


その前に陛下の部屋へ行くようだ。
明らかに彩の部屋ではない所へ入る。


そして白夜は顎をしゃくり自分の広い部屋の、右にある扉を示す。


「ここですか…?」

「そうだ」

寝室の中の部屋、隣と言えなくもないが…これは。

(騙された……?)

白夜の部屋に続く部屋を見て思う。


「実はメイド雇う、余裕ないのでしょうか?」

「馬鹿か!あるに決まってんだろーが」

馬鹿が口癖なのか、よく使う。


「では、なぜ?」

「俺には、妻がいないから」

どこかばつの悪そうな顔をして、彩を見る。


「片思いかなにかなんですか?」

「いや…俺はこれでも王様だから…」

その言葉に疑問が浮かぶ彩。

「陛下だから………あ!」

しばらくして気づく、陛下が欲しいと言えば、そこに否は存在しない。


「そういう事だ、先に忠告しておくが、栄達はやめておけ」

「え?栄達さん……?」

「栄達はやめた方がいい…あいつの、顔に騙されると痛い目みるぞ!」




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