待っていたの
「っ…………彩!」

白夜が名前を呼んだ、彩の視界には白夜が突き飛ばした女性の姿と、白夜の後ろに立つ栄達、黒麗は女性を三人侍らせ、その後ろに無表情で立つ男の人がいた。

「なにをなさっているんですか」

「い…や、その」

驚きなにか言い訳をと、纏まらない思考を纏める白夜には、一瞥もくれず彩はまっすぐに白夜に突き飛ばされた女性へと向かう。


「彩……?」

黒麗が不思議そうに、彩を呼び止める。



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