待っていたの
栄達が口をそえた。
ふと、栄達と黒麗の目が合う。

そして、目配せをする。
瞳で会話をするように。


「彩が来てから、よくなった事は?」

「なんだ急に、牢屋の改善それに伴い各地でも改善される、病気も格段に少なくなる。畑の野菜も上手い、服も改善されそうだ、そして何より明るくなった」

自然と笑みがこぼれる白夜は、そんな自分に気づき口を慌てて手で被う。
そんな白夜を、冷酷なほど冷たい目で見る栄達。
こっそり夕食に彩達の野菜を、食べていたのだ。



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