待っていたの
大体この世界の王は、産まれた時より色を持つ、白夜は黒の髪に赤の瞳、たいてい濃淡はあろうとも、それに準ずる色だ。
黒麗はその色に準ずるとは、言いづらい色だったが黒麗しか色を持つものは産まれなかった。
故に黒麗が王になったのだ、しかしその王は絶対ではない。
「僕も内偵を送ったけれど、ダメだったよ。何が起こっているのか……情報が掴めたら朱貴に渡すから」
それが1番バレずに済む方法だろう。
デザイナーと、問屋の関係だ妙に勘繰られることもない。
――そうして彩の知らない所で話しは進んでいく。
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黒麗はその色に準ずるとは、言いづらい色だったが黒麗しか色を持つものは産まれなかった。
故に黒麗が王になったのだ、しかしその王は絶対ではない。
「僕も内偵を送ったけれど、ダメだったよ。何が起こっているのか……情報が掴めたら朱貴に渡すから」
それが1番バレずに済む方法だろう。
デザイナーと、問屋の関係だ妙に勘繰られることもない。
――そうして彩の知らない所で話しは進んでいく。
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