待っていたの
「彩……お前、そゆーのヤメロ」

「そーゆーの、ですか?」

「敬語に陛下呼び、ヤメろ街に出るんだ」

「は……うん。がんばります」

それでも嬉しそうに気色ばむ彩を見て、目を細める白夜。


「いくぞ」

ヒラリと銀トラに飛び乗り、彩の方に手を差し延べる。

「いってきます」

にこりと笑う彩を始めて見た気がする、翠翠に笑顔で挨拶をして白夜の手をとり前に乗る。


そして、門から飛び立つ。


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