待っていたの
ゴロンとソファーに寝転ぶと、うとうとと何度か目を閉じたり、開いたりしている内に、目が開かなくなった。


よっぽど疲れていたのだろう。



一方、栄達と白夜の残った部屋。


「お姫さまは、ずいぶんと楽しんだようだけど?」

「よく食べていたし、買っていたからな」

「白夜、少し進展したの?」

「あ?ないな。アレの興味は民にある」

「民に?」

「ああ、庶民生活が気になるようだ。服をジロジロ見ていたぞ」



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