待っていたの
彩の責任になる。

「義務果たさなければ、いけないよ」

「義務か……」

眉にシワがより、彩を思い浮かべたようだ。


「白夜、きみが王だ」

「義務を言い訳でしか、抱けぬとは……な」

「情けないね?」

「本当だ、1番バカなのは俺だ」

「かわいそうだよね、お姫さまには無理矢理だもんね?」

「だが、この世界に留まらせるためだ」

違う世界の人間が、この世界に留まる為には、この世界の人間と交わる事が必要不可欠だ。



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