待っていたの
「好きだ……そうやって言えばお前は、俺のモノになるのか?」
もう一度、額に口づけを落として部屋を出る。
執務室に歩いていき、腰をかけて仕事をする。
何かを取り払う為に。
「なに、今の」
ふとんをギュッと握って、身体の震えを止めるように、力が入る。
「なんて、言ったの?」
「聞き間違い、だよね」
唇に震える指を当てて、どうにか落ち着こうとする。
「好きって……」
「なにそ、れ」
.
もう一度、額に口づけを落として部屋を出る。
執務室に歩いていき、腰をかけて仕事をする。
何かを取り払う為に。
「なに、今の」
ふとんをギュッと握って、身体の震えを止めるように、力が入る。
「なんて、言ったの?」
「聞き間違い、だよね」
唇に震える指を当てて、どうにか落ち着こうとする。
「好きって……」
「なにそ、れ」
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