待っていたの
「彩が?」
執務室で報告を受ける白夜、彩の事だとわかると顔色を変えた。
「追ったのだろうな」
「はい、畑にいらっしゃいますが」
「すぐ行く」
そのまま白夜は、彩のもとへ向かう何も考えずに。
「月妃!何をしている」
「あっ……」
「お前が何か行動すると、周りが動かねばならなくなる、気をつけろ」
「はい」
元気がない彩、明らかに白夜の顔を見て泣きそうになった。
憎しみではなく、泣きそうに。
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