待っていたの
きっちりと畳んだ上着をじーっと見ては、視線を外し顔を膝に埋めるの繰り返し。


顔は真っ赤で、ウロウロとしたり、上着を見たり、視線を外したりの繰り返しで混乱している彩の心情そのままの行動だ。


「あーっ、もう!」

そう大声でひとり言をはっし、ベッドへ正面からダイブする。


大きな軋む音を立てて、彩を受け入れたベッド。


「わけわかんない、あー…」

まとまらない彩の心情を、口に出すがそれでもまとまらない、ソワソワとしている。



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