待っていたの
③
翌朝も、いつも通り仕事をこなす。
月妃として。
「どうした、月妃?」
不思議そうな顔の白夜が、彩の異変をどうしたのだと尋ねる。
白夜の顔をちらりと盗み見ては、首を振ったり俯いたり無感情とはほど遠い。
「なにもありません」
震える声で、辛うじて答えまた自分の思考の海に沈む。
彩の顔は確実に、何かに悩んでますとかいてある。
今までは負けん気の強さからか、そんな表情をのぞかせる事もなかった。
月妃として。
「どうした、月妃?」
不思議そうな顔の白夜が、彩の異変をどうしたのだと尋ねる。
白夜の顔をちらりと盗み見ては、首を振ったり俯いたり無感情とはほど遠い。
「なにもありません」
震える声で、辛うじて答えまた自分の思考の海に沈む。
彩の顔は確実に、何かに悩んでますとかいてある。
今までは負けん気の強さからか、そんな表情をのぞかせる事もなかった。