待っていたの
フレアスカートの綺麗な空色の、ベビードール。


セクシーだと思ったが、他にパジャマみたいなものが見当たらず、仕方なく着る。


誰に見せる訳でもないので、女の子の夢としては一度着てみたかったので少しハニカミながらも着て、鏡の前でターンする。


「かわいい」

一生着ることはないと思っていた、ベビードールを着る事が出来て、少しだけ気分も浮上したようだ。


「さあ、勉強しよ!」

また机に向かい、ランプを付けて勉強しだす。




「首都はゼプス、王は代々青龍王と呼ばれる、縮めて龍王ともいわれる…か」

(陛下の事ね?)

王妃は伝承に基づき、代々第一妃は異世界の娘を、据える事。


誕生しなかった場合は第ニ王妃を据え、第一妃は空位であること。


「じゃあ、他にも居るの…?」

私みたいな異世界から来た娘が……?
何人もいるのかな?


訊きたい事を、メモしておく。


もう他の本を読む気力はない彩は、ベットに潜り込み借りてきた、美術の本を見ながらウトウト眠る。



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