待っていたの
①
(ここはどこ、何県!?
私は誰……?)
「私は、法宮 彩です」
(よし…!名前は言える。
ほうぐう あや、記憶喪失ではないはず)
「そうか、俺は白夜だ」
―…びゃくや
後ろから聞こえた声に、肩を震わせ、振り返る。
そこには、濃紺の肩までのサラサラと風になびく髪の毛に、華奢な身体に綺麗な筋肉が付き、切れ長の瞳に緋色の瞳の男が彼女を見下ろしていた。
「うわ…美人…」
ついつい口に出した言葉に、ピクリと白夜の眉毛が上がる。
「ようこそ彩、龍国へ」
(え…どこのテーマパーク?美人さんも白シャツにジーンズだし、冗談?
撮影…?)
「龍国…?」
「この国の名だ。」
「はあ…」
「いつまで、地べたに座っているつもりだ?」
ハッと気づく、某激安店で購入したワンピース型のパジャマ姿なのだ。
ガクリとうなだれた、夢なら都合よくせめてジーンズとTシャツでいいから普通の格好がよかった。
それに草は少しだけ水分が含んであり、お尻が冷たい。
.
私は誰……?)
「私は、法宮 彩です」
(よし…!名前は言える。
ほうぐう あや、記憶喪失ではないはず)
「そうか、俺は白夜だ」
―…びゃくや
後ろから聞こえた声に、肩を震わせ、振り返る。
そこには、濃紺の肩までのサラサラと風になびく髪の毛に、華奢な身体に綺麗な筋肉が付き、切れ長の瞳に緋色の瞳の男が彼女を見下ろしていた。
「うわ…美人…」
ついつい口に出した言葉に、ピクリと白夜の眉毛が上がる。
「ようこそ彩、龍国へ」
(え…どこのテーマパーク?美人さんも白シャツにジーンズだし、冗談?
撮影…?)
「龍国…?」
「この国の名だ。」
「はあ…」
「いつまで、地べたに座っているつもりだ?」
ハッと気づく、某激安店で購入したワンピース型のパジャマ姿なのだ。
ガクリとうなだれた、夢なら都合よくせめてジーンズとTシャツでいいから普通の格好がよかった。
それに草は少しだけ水分が含んであり、お尻が冷たい。
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