待っていたの
さっき引っかかれたのは…?
キスマークのせい?
そう油断した時、一瞬で周りが青くなり、淑鵬の家から王宮の自分の部屋に移動させられていた。
「なっ!淑鵬?!」
急いで扉に向かい、ノブを回すが、全く動かない。
―ガチャガチャ
耳につく音がするだけ。
「開けなさいよ!」
命令口調で、扉を壊そうかとまで考えた時、白夜が彩の真後ろに立った。
振り向く事を許されず、ノブに回された手を白夜の手が被い、ノブから手を離された。
「淑鵬はどうなりました?疾は…?」
自分の手にはこだわらず、ふたりの安否を心配する彩。
「フ…自分の心配したらどうだ?」
冷徹な瞳が見下ろす、その瞳に恐怖を覚える。
だが、表面に出してはいけない。
「ふたりはどうなるのですか?」
再度たずねる。
ここから出られない彩はこの人に聞くしかないのだ。
彩の首にかけられた、ペンダントに視線がいく。
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キスマークのせい?
そう油断した時、一瞬で周りが青くなり、淑鵬の家から王宮の自分の部屋に移動させられていた。
「なっ!淑鵬?!」
急いで扉に向かい、ノブを回すが、全く動かない。
―ガチャガチャ
耳につく音がするだけ。
「開けなさいよ!」
命令口調で、扉を壊そうかとまで考えた時、白夜が彩の真後ろに立った。
振り向く事を許されず、ノブに回された手を白夜の手が被い、ノブから手を離された。
「淑鵬はどうなりました?疾は…?」
自分の手にはこだわらず、ふたりの安否を心配する彩。
「フ…自分の心配したらどうだ?」
冷徹な瞳が見下ろす、その瞳に恐怖を覚える。
だが、表面に出してはいけない。
「ふたりはどうなるのですか?」
再度たずねる。
ここから出られない彩はこの人に聞くしかないのだ。
彩の首にかけられた、ペンダントに視線がいく。
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