いちごみるく
「一緒に踊ろうぜ~!」
男は私の手首を掴み引っ張る。
……痛い!
「ちょっ!離してって!」
周りには音楽の音量で大きすぎて私の声など聞こえてない。
クラブでこんなこと始めて。
…誰か…っ助け…
「やめな。俺の彼女になにすんの」
「…ちっ彼氏もちかよ」
男は舌打ちをして去って行った。
「大丈夫?」
助けてくれたのは、黒髪がとても似合う好青年だった。
顔は彼女居ますよって書いてるくらいイケメン。
「…はい。ありがとう…でした。」
まだ心臓がドキドキいってる。