怒りの行方

「ただいま」



光雄は、家のドアを開けと、娘の居るリビングへ入った。


高校二年の一人娘の返事はなく、ただテレビを見ている。



ここ数日、光雄は娘と会話をしていなかった。


娘は最近、彼氏を家につれてきてるらしいと、妻に聞いていた。



光雄「なんのテレビ見てるんだ」



娘「そこに・・・・・・・新聞あるけど」


どうやら、自分で調べろって事らしい。



光雄「お父さんは、真美に聞いてるんだ」



「うっせぇーな!」


光雄「なんだ、その口の聞き方は!
最近、男を家に連れてきてるらしいじゃないか!お父さんに紹介しなきゃだめだろ!」



光雄は激しい口調になっていた。



「ホントォォーに、マジうざえんだよ!!」



"バン!"


娘は、リモコンでテレビを切ると、テーブルに勢いよく叩きつけた。


そして、光雄を"一睨み"して、リビングをでた。



光雄は娘の目に、"恐怖"を感じ、何も言えなかった。
< 3 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop