ボクノハヘン、キミノカケラ
でもそこで丁度サラダが運ばれてきた。

オトナってこともあって、彼が取り皿に分けてくれた。
美味しいシーザ-サラダ。

二人で黙々と食べた。


スペアリブも美味しくて、二人で食べた。

結局ソータはあたしのことも考えてサラダとか余計に注文してくれたみたいだった。
他の女の人にもそういう風に接してあげてるのかな?

だからこんなガキ相手にするの、慣れてるのかな。


パスタを食べ終わってアップルパイが運ばれてきた。

ソースはメープル。
ソータはあたしがメープル好きなのわかってて頼んだのか?

いや、そんなわけない。


「一口いる?」


「いいよ。甘いもの苦手なんだ。」


「すっごく美味しいよ。お礼にあげるって。」


ソータは観念したように一口食べた。
あたしがあーんしてあげる形になって、妙にドキドキした。

人生初あーんはソータに捧げたのか。


「・・・あま。」


そう言ってすぐに水を飲む。

笑える。
甘いに決まってるじゃん。



アップルパイは本当に本当に美味しくて、あたしはかるーくたいらげてしまった。
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