ボクノハヘン、キミノカケラ
2.アップルパイ
秋の始まりの季節だった。
少し肌寒くて、首周りを暖めながら駅前で待ってた。
『今度の土曜日、平気かな?
駅前で待ち合わせしよう。
俺はスーツで行くから。
目印にバーバリーの紙袋下げてく。』
バーバリーの紙袋のサラリーマン。
目を凝らしてずっと見てた。
あー、でも駄目。
目が疲れてきた。
仕方なくケータイを眺める。
メールは来てない。
すっぽかされたかなぁ・・・。
出会い系の女に本気で会おうだなんて思わないか。
そんなことを思ってたら、目の前にサラリーマンが現れた。
手には、バーバリー。
ふと目を上げればケータイが震えだした。
『今、目の前にいるんだけど。』
ディズプレイに表示された文字。
それに笑った。
「口で言えばいいじゃん。
初めまして、平凡リーマンさん。」
あたしはケータイを閉じた。
少し肌寒くて、首周りを暖めながら駅前で待ってた。
『今度の土曜日、平気かな?
駅前で待ち合わせしよう。
俺はスーツで行くから。
目印にバーバリーの紙袋下げてく。』
バーバリーの紙袋のサラリーマン。
目を凝らしてずっと見てた。
あー、でも駄目。
目が疲れてきた。
仕方なくケータイを眺める。
メールは来てない。
すっぽかされたかなぁ・・・。
出会い系の女に本気で会おうだなんて思わないか。
そんなことを思ってたら、目の前にサラリーマンが現れた。
手には、バーバリー。
ふと目を上げればケータイが震えだした。
『今、目の前にいるんだけど。』
ディズプレイに表示された文字。
それに笑った。
「口で言えばいいじゃん。
初めまして、平凡リーマンさん。」
あたしはケータイを閉じた。