七狐幻想奇譚
夏野が階段を降りていた時だった。急に目の前の景色が歪み、その場に崩れ落ちたのは。今に始まったことではないが。
遠くの方で鈴の音が聞こえる。
茜色の空。
儚く紡がれる歌。
「……必ず、終わらせる」
遠くの方で鈴の音が聞こえる。
茜色の空。
儚く紡がれる歌。
「……必ず、終わらせる」