七狐幻想奇譚
桃花が一歩も動けずにいると、一瞬目が合う。それはほんの刹那の出来事で、視線はすぐに逸らされてしまう。


横を何事もなかったかのように通り過ぎていく。




「かっこいい男の子。転校生、なのかな」






これが神崎夏野との出会いだった。






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