ブルービースト
「…お疲れ。生きてて、よかった。行こう、怪我してるし医療テントに連れてってあげる」
「隊長ぉ…」
「…泣きたかったら思う存分泣きなよ。その方がすっきりする」
「ふぇ…」
ボロボロ溢れる涙をそのままに、リシアは差し出されたブロードの手を握った。
ぐいと引っ張って彼女を立たせたブロードは、ポンポン頭を叩き宥めてやる。
「ほら、行くよ。リシアちゃん」
「ひっく、っ、ぐす、…は、はい」
「………間に合わなくて、ごめんね」
謝ったブロードにリシアはブンブン頭を振った。
苦笑した青年は少女の手を引き歩き出す。
リシアはわんわん泣きわめきながら、隊長についていくことしか出来なかった。
それがちょうど、三年前の話。
「隊長ぉ…」
「…泣きたかったら思う存分泣きなよ。その方がすっきりする」
「ふぇ…」
ボロボロ溢れる涙をそのままに、リシアは差し出されたブロードの手を握った。
ぐいと引っ張って彼女を立たせたブロードは、ポンポン頭を叩き宥めてやる。
「ほら、行くよ。リシアちゃん」
「ひっく、っ、ぐす、…は、はい」
「………間に合わなくて、ごめんね」
謝ったブロードにリシアはブンブン頭を振った。
苦笑した青年は少女の手を引き歩き出す。
リシアはわんわん泣きわめきながら、隊長についていくことしか出来なかった。
それがちょうど、三年前の話。