ブルービースト

ーⅣー

「まあそんなわけです…」


全てをユノに話し終わり、リシアはいつもの元気があまりない笑みを浮かべた。


ユノはその内容に驚きを隠しきれない。




「だからブロードさんに助けられたって…?」

「まぁそれもですけど、第一部隊に入ってからも救われましたよぉ」


あたし特殊部隊のとき隊長大っ嫌いだったから、気まずくって。

そう言う彼女にユノはブロードが言っていたことを思い出す。


最初はリシアもあそこまでブロード大好き人間じゃなかった、と確か彼は溢していた。



しかし納得すると同時に疑問が生まれる。




「あ、あの…リシアちゃん」

「はい?」

「セリナさん?って、今の…」

「はい!第二部隊の隊長ですよっ」


師匠の名が出て嬉しいのか、リシアはにこにこして答えた。


その様子に安心してから、ユノは更に質問を重ねる。






「じゃあ…シャオルさんって、言うのは…?」








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