ブルービースト
前後にガクンガクンしながら言うブロード。
彼はぼんやりした目でユノを見ていたが、寝ぼけているのか「誰…?」と呟いてまた瞼を下ろした。
イラッとしたユノは右手を振り上げる。
そして直後、スパァン!とかなりいい音が響いたのだった。
「いって~…」
ヒリヒリする頬を涙目で押さえ、呟いたのは中将ブロードさん。
その右隣に腕を組み立って彼を見下ろす補佐は、鬼の形相で今まで溜まっていた書類を蒼に叩きつけた。
「痛っ!禿げる!」
「禿げろこの馬鹿上司仕事してください」
「だから悪かったって…。夜遅くまでしてくれてるとか知らなかったんだ」
「言い訳にしか聞こえません」
怒り心頭のユノは謝るブロードにも冷たい言葉を浴びせる。
隊長はちぇ、と拗ねたように言うと膝の上のポチを撫でながら書類に向き合った。
「ユノー喉乾いた」
「自分でしてください」
「仕事するから紅茶…」
「自分でしてください」
「……………………。」
中将さまは大人しく自分で紅茶を淹れてきた。
そりゃ怒るよな、と諦めてそれを縮こまって啜る。
彼はぼんやりした目でユノを見ていたが、寝ぼけているのか「誰…?」と呟いてまた瞼を下ろした。
イラッとしたユノは右手を振り上げる。
そして直後、スパァン!とかなりいい音が響いたのだった。
「いって~…」
ヒリヒリする頬を涙目で押さえ、呟いたのは中将ブロードさん。
その右隣に腕を組み立って彼を見下ろす補佐は、鬼の形相で今まで溜まっていた書類を蒼に叩きつけた。
「痛っ!禿げる!」
「禿げろこの馬鹿上司仕事してください」
「だから悪かったって…。夜遅くまでしてくれてるとか知らなかったんだ」
「言い訳にしか聞こえません」
怒り心頭のユノは謝るブロードにも冷たい言葉を浴びせる。
隊長はちぇ、と拗ねたように言うと膝の上のポチを撫でながら書類に向き合った。
「ユノー喉乾いた」
「自分でしてください」
「仕事するから紅茶…」
「自分でしてください」
「……………………。」
中将さまは大人しく自分で紅茶を淹れてきた。
そりゃ怒るよな、と諦めてそれを縮こまって啜る。