ブルービースト

-Ⅲ-


「お疲れーィ」



間延びした暢気な声。



中央司令部に地獄のヘリコプターで戻ったブロード達は、早速そんな態度なアサギに迎えられた。





「あぁ、お疲れさまですアサギさん」



ブロードはへらりと笑ってみせると軽く挨拶を返す。


そして、直ぐ様自分逹第一部隊の場所である上階へ向かおうとした。





「おい、ブロードはちょっと待て。お前は話がある」


「えぇええぇ~…。嫌です!」


「嫌じゃねぇよ全くお前は!何でそこだけシャキッとするんだ!!」




結局そうやって怒鳴ったアサギに引き摺られ、ブロードは司令部の最上階に拉致されたのだった。





「あの二人相変わらずですね」


「親子みたい」



クリスとシエラのそんな会話を、ユノは首を傾げながら聞いていた。




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