ブルービースト
「笑わない?そこまで冷たいのか??」
「冷たいっすよ。俺ろくな扱い受けてないです」
「あぁ、まぁお前はいいとして…」
「オイよくねぇよ」
ブロードは上司に失礼なツッコミを入れた。
だがアサギはそんなことを気にする人ではない。
「……どうせまたお前が変えちまうんだろ?」
そう言うと大将さまは、自分の部下を優しく見下ろした。
その視線に応えるべく、ブロードは彼の問いにこう返事を返す。
「もちろんですよ。放っておけないし。
戦闘班第一部隊のモットーは、『笑顔第一』ですから♪」
にっこり笑うブロード。
その笑みは嘘か本当かわからないへらへらしたいつものとは違う、自信に満ちた笑顔だった。
「大したモットーだな」
アサギはニヤリと笑うとブロードの肩を叩く。
頑張れよ、と声をかけると話は終わりだとブロードを部屋まで送ってくれた。
……ブロードはちょっと嫌がったが。