ブルービースト
「…毎回しんどそうだね」
クリスが心配そうに囁いた。
リシアは爪やすりをテーブルに置くと、ふぅと溜め息をつく。
「…確かに気になっちゃうかもぉ」
「でしょう?」
早速言うユノ。
レイツがそれを見て苦笑した。
「あんだけ疲れといて朝見たら超元気だからな。ビックリだぜ」
「とんでもない回復力ですよね」
「まぁブロードだからな」
…ブロードだからって。
(…理由になってないし)
冷めた女ユノは心の中でレイツにツッコミを入れた。
「まぁ、ブロードさんがこれでいいならあたし達には何も言えないんだけどねぇ」
リシアはそう言うとビーフジャーキーと爪やすりを持って立ち上がった。
「あたしもう寝るわぁ。これ以上起きてたらお肌に悪いしぃ」
「軍人がんなこと気にしてんじゃねぇよ」
「うるっさいなぁレイツはぁ。チャラチャラしてる軍人に言われたくないしぃ。」