ブルービースト
「……………。」
──…助けられてから、そうなった。
そういえば、ブロードも最初はリシアはベタベタして来なかったと言っていた。
明るい彼女にも何かあったんだと思うと、少し不思議な気持ちになる。
「……皆色々あったんですね」
ポツリと呟いたユノに、レイツとシエラは苦笑した。
それは肯定とも見てとれる。
「皆ブロードには感謝の一言だしな。
んでお前はもう寝てこい、クリス」
レイツはそう言い、またカックンしたクリスの背を叩いた。
クリスはのろい動きで顔を上げ、またまたのろく頷き立ち上がる。
「…おやすみなさい」
静かに眠そうな声を残して、彼も去って行った。