ブルービースト
「はー、おいしかったー!やっぱりランさんの飯は最高だ!!」
「ついでにあたしもいかがーッ!?」
「ぅわ!いたッ、リシア、それは痛い!!」
突進してきたリシアの頭突きが思いきり飛んできて、ブロードはぎゃあぎゃあ喚いて魔の石頭から逃げた。
リシアは追いかけ回す…が、クリスに捕まる。
「んん?なぁにクリス?」
「リシアさん、仕事まだありますよね。もう手伝いませんよ」
「あっ…」
どうやらリシアはブロードと同じ状況だったらしい。
彼女はちょっとお怒りなクリスに引き摺られ、執務室に投げ込まれた上に鍵を外からかけられた。
「……鬼…。ユノみたいだ」
「私もあれしてあげましょうか?」
「いえっ、結構です!つか真顔で言わないで!!」
本気で怖いから、とは言えないブロードはそう言うと逃げるようにフロアリビングを去った。