ブルービースト

隊員達の部屋へと繋がる扉は手動。



ブロードは器用にもポチを抱き上げたままそれを開けた。




すると。





「ブロードさん!仕事してくださ……、

きゃあぁああ!」




ユノが待ってましたとばかりに自分に迫って来た。


………が、ブロードの腕の中のポチを見て逃げる。




「………ユノ」


「いやっ、近付かないで下さい」


「…その反応ポチが可哀想なんだよね」




困ったように笑って言う戦武中将。



ユノはその言葉にそろぉっとポチを盗み見てみた。





「ぐるる」


「…っいやぁ!牙向いてますって、可哀想とかの問題じゃないです!」



完璧に怯えてしまったユノはソファーの影に隠れた。



ブロードはユノに敵対心むき出しなポチを宥めながら、ケラケラと楽しそうに笑う。




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