ブルービースト
-Ⅰ-
ブロードとユノ、そしてポチのお花見の日から数日後。
この日はどんより嫌な天気で、じめじめとした空気が肌にまとわりついていた。
「………いやあぁあ、むしむししてるぅう…。」
フロアリビングでうだうだとうるさいリシア。
その向かいに座るユノは、鬱陶しそうに彼女を睨んだ。
「ユノさぁん怖いですぅ~」
「リシアちゃんはうるさい。
だいたい何で私達以外誰も起きてないの?」
「何でってまだ6時よぉ~」
イライラとするユノにリシアはうだうだしながらそう言った。
納得しないながらもユノは黙ってテーブルを睨む。
と、その時。
──…ガシャアァン!!